-Rose Novel-

□初恋2 〜貴方の蒼に目を奪われた〜
1ページ/1ページ

あれから2日が経った

昨日は 放課後に校門の前を ウロウロしてあの人を必死で探したのだが
一向に見つからない
いつ会ってもいいように あのハンカチを常時 装備している

ぼんやりあの日のことを 考えていたら ねぇ、宮坂さん 宮坂さんと呼ぶ声がしたので 頬杖を外し顔を あげたら
最近出来た 友達が呆れた顔で立っていた どうやらずっと 話し掛けられていたらしい
大柄な体格と同じ 一年生なのに深緑の髭が生えているこいつの 名前はたしか 壁……、壁…、壁川 だったような 気がするいや、違うな まぁいいか

適当にあしらい また頬杖をつき 窓の外を眺めて
いるとチャイムがなり
授業が始まる事を告げたがやはり外を眺める

ガヤガヤと声が聞こえたのでグラウンドを見ると多分2年生かな?が体育座りをして並んでいた あぁ体育か 見たところ 100m走の用だ
群衆の中に目立つ青いポニーテールを見付けた 顔が見えないのでなんとも言えないが 絶対あの人だ! そんな気がする!

あの人の 順番が回ってきた ピッとホイッスルがなった瞬間 僕は思わず目を見張ってしまった

速い、

こんなに人は早く走れるものなのか

そしてなにより

綺麗だ

蒼い 長い髪を踊らせ
体の軸がブレない

どうしてあんな白魚の
様な細くて白くてしなやかな脚であんなに早く
走れるのだろう
思わず 感嘆の声をもらしてしまうと 先生に授業に 集中していない事に
気付かれてしまい
注意されてしまった

再びまた懲りずに グラウンドに目を
向ける あぁもう 走り終わってしまった
心の中で舌打ちし 群衆の中に紛れてしまったあの人を探す。
見付けた、やはり あの綺麗な蒼はよく目立つ
かぜまる〜とオレンジ色のヘアバンドをした多分 あの人の友達が大声で駆け寄って行く 恐らくあの人の名前だろう

やっと名前が分かり
嬉しくて思わず 机の下で小さくガッツポーズをしてしまった

かぜまるさん、風丸さん。。。。
やっと分かったあの人の名前を忘れないように頭に叩き込む

あんなに足が速いのだからきっと運動系の部活だろう今日は運動部を中心に捜そう







(一歩 また一歩あの人に近づいていく)

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ