小さいモノ
□プロローグ
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俺がこの世界にいなければ。
そうやって自分を責めることしか出来ない俺は。
そうやってまた、誰かを傷つける。
だから、俺は。
少しでもこの『罪』を償えるように
君を守ることにしたんだ。
そんなんじゃ償えないと
そんなのただの逃げだと、言い訳だと
思われたってしかたないじゃないか。
おれにはソレしか出来ないのだから。
そんな風にどんどん自分を追い詰めて
結局身動きができなくなってしまう俺
そしてまた誰かを俺は傷つけてしまうのに
どうして俺の周りは
こんなに優しい人ばかりなのだろう。
そんな人たちに
俺は何ができる?