明歌華鬼
□第六夜
2ページ/4ページ
千鶴と私たちはここに来るまでの経緯を話した
それを聞いた 新撰組幹部達は頭を抱え込んでいた
土「綱道さんの娘に未来の人間だと!?」
土方さんはギロッとした目で千鶴を睨んだ
「(薬について考えてんのかな)…千鶴は ゙アレ゙については何も知らないよ」
あ、娜津それ言っちゃ…
土「お前…どこまで知ってる…」
「君たちよりは<ニヤッ>」
「(さっき泣いてたとは思えない態度だな〜)」
千「彌帆ちゃん、あれってなに?」
「ん?危険な武器の話、千鶴は知らない方がいいよ
ここの機密事項だから」
千鶴は彌帆から話を聞くと青ざめた顔で何も聞いてこなくなった
幹部達は娜津の言葉を聞き、彌帆達を警戒するように鋭い目で見つめた
光氷「…っ」
土「とりあえず未来の事は後だ
お前は知らないだろうから教えてやる
一月ほど前
綱道氏が詰めていた屋敷が家事で焼け落ちて以来行方がわからなくなっている」
千「え…!」
驚いたように反応する千鶴
土「遺体は見つかってねぇ
…ただ、何らかの事件に巻き込まれた可能性はある
綱道氏の行方は俺たちも追っているところだ
昨夜の件を忘れるなら父親が見つかるまでの間お前を保護してやる」
千「え」
土方さんの意外な発言に目を見開いて千鶴は答えた
近「心配するな
君の父上は我々が必ず見つけ出して見せる!」
千「あ… ありがとうございます!」
「千鶴よかったね」
「うん!」
「‹ナデナデ›」
彌帆に向かって笑顔を向け答えた千鶴
娜津はそんな千鶴の頭を撫でていた
次は私たちの番だ