shanks

□今宵、君を頂こう。
2ページ/2ページ




誕生日プレゼントは何が言いかとたずねたところ、


「ナマエがいい。」


という答えが返ってきて、今に至る。




「…は?」


おもいっきり喉から低い声が出て、軽く咳払いする。

眉間にきっと深いしわが刻まれてるだろうな。顔、ひどいことになってたりして。
…にしてもなんだこの親父。


ヘラヘラと笑っていやがる。



「だから、言っただろ?お前が、いいって。」
「いや、意味分かんないけど、」
「そのまんまの意味だよ。」



なァ?俺は、お前が欲しいんだ。




…だめだ、理解できない。
頭が、グワングワンって唸ってる。思考回路がこんがらがってこんがらがって、戻らない。


あたしが欲しい?
いやいや、かっこよく言ったからってどうにかなるってもんじゃないよ。




「シャンクス、正気?」
「あァ。俺はいつも正気だ。」



いや違う、酒飲んだろ。
絶対、酔っ払ってるでしょ。



「今年の誕生日、お前をくれよ。」



そう言われて、思考回路がままなっていないのにもかかわらず腰を引き寄せられた。



トン、とおでこがシャンクスの胸に当たる。




「や、だよ。そんなん、恥ずかしいもん。」
「いいじゃねェか、なァ?」




ナマエ、




さっきまで、あんなに思考回路がグチャグチャになってたのに。
こうやって耳元で名前を呼ばれれば、いつのまにか答えが1つに決まっちゃってる自分がいて。



シャンクスの背中に手を回しながら、小さく“うん”なんて言ってしまうあたしは甘いんだろうか。




シャンクスの甘い声にすべてを委ねてしまうあたしは、




相当溺れているんだろうか。




「…シャンクス、」





誕生日、おめでとう。




「じゃァ、今宵は、」




ナマエを、もらおうか。








Happy Birthday!shanks!






シャンクスごめんね、
文才なくて、ごめんね。

みなさますいません。
もう、だめです。


文才ください…!



前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ