shanks

□噛み付くようなキスをして。
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噛み付くようなキスをして。
全身に、愛を送り込んで。



愛してるって、囁いて。




「んっ……ふぁっ…んっ。」




甘い甘いキスが、あたしの唇を貪るかのように求める。
身体をあわせるわけでもなく、


ただ、キスを感じて。




首筋に噛み付くようなキスをしたシャンクスは、今にもとろけてしまいそうなあたしを見て意地悪く笑う。



「いつもの勢いはどうした。ナマエ。」



「うるさっ…いっ……んっ…」



自分から問うたくせに、答えを聞くまでもなくまた唇を塞がれる。




「強気な目、しろよ。」



いつもみたいな、そう言ってまた意地悪く笑う。



無理だってこと、知ってるくせに。




キスが終われば、お互いぴったりくっついて互いの温もりを感じあう。



「夜のお前は、誰にも見せたくない。」



そう言うシャンクスを見て、あたしはクスリと笑った。



「もう、誰か知ってるとしたら?」



そう言ってみると、シャンクスは焦ったようにあたしの瞳を覗き込んだ。



「なっ…、いる、のか?」

「まさか。」




こんな姿、あなただけよ。



そう呟いてみれば、嬉しそうにまたキスを落とす。



単純な、人。




それでも、愛してしまったから。
あなたの、すべてに。







噛み付くようなキスをして。
あたしを、すべてを、求めて。




「…ナマエ。愛してる。」

「んっ…あっ……あたしもっ…」





噛み付くようなキスに、今日も溺れる。



fin..



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