バテン・カイトス
□理由
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「…エンドマグナス……エンドマグナス…」
精霊の杜。
どうしてもエンドマグナスの行方が気になってしかたないヒカリは1人、明日の出発までに見つけようとしていた。
クエストマグナスから炎を取り出して途中集めてきた枯れ木を燃やす。
うまく光が反射してくれれば昼よりは見つけやすいと思ったからだ。
「…やっぱりないのかなぁ。だとしたら…」
腰が疲れるほど探すが見あたらず、チラリと見つめる先はモンスター。
「…第二段!作戦開始!」
ヒカリはモンスターを刺激していったが、
「(……どうしてっ!!)」
腰に手を添えたが、いつもの位置にいつものアイテムがないのに気付く。
だが時すでに遅く、攻撃を一方的に受けるしかなかった。
「…どうしよう…なんか…」
モンスターが必殺体勢になる。
これはまずいと、ヒカリは空身で防御体勢をとった。
「─伏せろッヒカリッ!!」
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