ファイアーエムブレム
□フェリクス
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B
「おい!ヒカリ!!」
「…あ、フェリクス」
「聞いたぞ……お前の姉のこと…前節に亡くなったと」
「ええ…。義兄に看取られて…。持病がここに来て悪化したんです。でも、それまでは本当に元気で…」
「そうだったのか…ここには、士官学校には残れるのか?」
「はい。義兄がしっかり学んで来いと。元々我が家の財を姉が管理してここに通わせてくれてたんです。父も母も他界して私をここまで育ててくれたのも姉と、義兄ですから」
「…そうか。信頼の出来る義兄で良かったな」
「ええ。義兄様ったら「君が信頼出来る人間の伴侶になるまでしっかり見守るから安心してくれ。ま、どの様な時も私は君の兄であり、父親でもあるから心配するな」ですって」
「そうか…。なら、俺も一層頑張らねばな」
「はい!私も、落ち込んでばかりいられません!…ありがとうフェリクス」
「な、何だ急に」
「すこし姉のこと話したら、悲しみよりも、姉の笑顔思い出の方が溢れてきて、元気が出ました。…聞いてくれてありがとう」
「あ、ああ。…礼には及ばん」
「では、私はこれで…またね、フェリクス」
「あ、おい!!ヒカリ!!」
「は、はい??」
「これを…この前の礼だ。受け取れ」