バテン・カイトス

□理由
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「(…ヒカリ?)」




真夜中のカルブレン公屋敷。
カラスはシェラと話した後、自身も休もうとして踵を返していた。

そんな中、ふと目にした光景。客室から何か様子を見ている。


「なぁ、デュー…あれってヒカリだよ、な…」



確認を相棒にとってる間にも、彼女はそばに伸びている木に渡り消えていった。



[カラス、今、あそこで何か落とさなかった?]



精霊デューは何か落ちたのを見逃さなかった。カラスがその現場へ寄ると落とし物を拾う。

よく見ると、ヒカリ専用のマグナスケースだ。
中身は普段よりも攻撃的なマグナスばかり。

おまけに攻撃が偏りすぎて、防御や回復がほとんどない。



「…あいつ、こんな夜中にどこ行くんだ?独りで…」



[心配だから後をつけてみよう。]



「あぁ。」



カラスはヒカリのマグナスケースを懐にしまうと、急いで後を追った。







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