その他詰め合わせ
□三人
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『今日はルルーシュの1日誕生祭』と称する学長の趣味で追いかけ回された午前中。
一番ルルーシュに喜ばれた人間には、長期休み遊園地招待される権利付きだ。
女子生徒にはルルーシュとデートできる副賞付きで
男子生徒にはシャーリーとデートできる副賞付き。
そんな中なんとかかいくぐって
図書館の鍵を拝借して、避難するルルーシュ。
開けようにも鍵さえこちらが手に入れ内から閉めてしまえば開かずの扉だ。
窓の日差しに惹かれつい外をのぞけば、下では昼休み真っ只中全校生徒が睨みをきかせていた。
その光景に反射的に身体をひっこめる。
「…こんな時まで休まれないとは…学長には困った…!!!」
「あっ…」
振り返ったルルーシュは身構えた。
気配に気づかなかったが、目の前にはこの学園の女子生徒が自分の姿を捉えていたゆえだ。
「しまった…」
「あ、えぇと……」
「ひかりさん、本は見つかりましたか??」
「ナナリー!?」
そわそわしていた女子生徒の後ろから突然妹が現れたことに驚くルルーシュ。
まったく状況が掴めない。
「あの!!中等部の子をここにつれてきたことは先生には言わないで下さい!」
すぐに沈黙を破ったのは女子生徒の方だった。
「ひかりさん、大丈夫です。そこにいるのは私のお兄様ですから。」
「え??そうなの?ナナリーちゃん?」