その他詰め合わせ

□約束
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「どこまで行くの?」



「さぁ。ひかりにも神枷にもわからないな。長い旅になることしか。」


廃墟の砦。
ここはひかりといつも待ち合わせる場所でもあり、秘密基地のような場所。



今日は大切な人に大事な話を伝えにきた。



「誰か一緒に行く人はいないの?いくらイーノックが強いからって、独りじゃ危ないよ。私もついて行っちゃだめ?」



そう言って自分もついてこようとするひかりにイーノックは困って目を伏せたが、しっかりと応えを返す。



「危険な旅なんだ。……それに、独りじゃない。サポートしてくれる人がいるからきっと大丈夫だ。問題ない。」



「…そっか。………それなら良かった。」



寂しくうつむくひかりの頬にイーノックがふれれば、彼女はその手に自分の手を重ねてから、イーノックに抱きついた。


「…どうしたんだ?」



「会えない分、抱きしめておくの。……私のこと忘れちゃいやだから。」



その愛しさに胸が一杯になる。


イーノックは優しくひかりを撫でてから抱きしめた。



「神枷次第ですぐ終わる。…」



洪水は止めなくてはならない。

人類の為、ひとりの為に。



「すぐに戻ってきてね?…待ってる。」




おわり
 

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