NARUTO
□"オアズケ,,
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「あ!この木の実なんか、美味しそうだなぁ〜♪」
「おいひかり、ちょっと見せて見ろよ。」
ひかりはキバに袋いっぱいに拾った木の実を見せに行く。
「…これもダメ…こいつも………」
ポイポイと棄てられる木の実達。
「えっー!!保々全滅!?…これも!?」
「毒毒毒ドクどくどくどく…お前どんだけ人を殺したいんだよ…。」
呆れ半ば冷やかすように鼻で笑うキバに指さして怒るひかり。
「だ、だったらチョウジ君と組めば良かったでしょ!!食べ物の知識ならチョウジ君の方が一億倍もプロよ!!プロ!!」
強くキバの肩をつくひかり。
「もう知らない!この頓珍漢!」
怒ったひかりは勇み足でエビス達の方へ戻ろうとしたのだが、後ろからキバが抱きしめてくる。
若干ドキリとした心臓だが、目を閉じてペースにのまれてはいけないと冷静になり、振り返る。
「……あーのーねぇ、キッ!?」
首筋に走る感覚。
思わず止めるように犯人の肩を握る。
すると耳元で囁かれる低い声。
「…どうしたんだよ?ひかり」
一度、答えを待っているように止まった行動だが言葉を返す前に再び動き出す。
「…キ…キバ!!…やぁ…め…」
「…ハッキリ言わねぇと…やめねぇ……」
「や………ふぁ……」
すっかりキバの思惑にハマってしまった自分が恥ずかしいが、すでに立っていられなくなってしまった。
キバの後ろに腕をまわして、しがみつく格好になってしまう。
「もう立ってられないのかよ…」
「だっ…だって!!…んっ」
思わず耳に歯を立てられる。
そして言われる。
「お前って可愛いよな。ホント。……」
そうしてはなれるキバに呆然とするひかり。
「え…ちょ、ちょっと!!」
「おい、もしかして期待したのかよ?ひかり、」
その言葉で一気に恥ずかしくなるひかり。
何も言わないひかりに少しニヤリとするキバ。
「いいからサッサと行くぞ!ひかりさま!」
そう言って近付いてきたひかりに一言決めてやろうとしたときに
積極的な口付けが口をふさいだ。
キバがひかりの腰に手を回そうとした瞬間にひかりの身体が離れた。
そして距離を置いた彼女が言った言葉
「続きはオアズケ…。キバのバーカ!!」
それはこっちのセリフだっつーの!
_終わり
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