ファイアーエムブレム
□フェリクス
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A
「フェリクス」
「…ヒカリか」
「隣り、いいですか??」
「…ああ」
「フェリクス、お父様の事…本当に…」
「ああなる道を選ぶような人だ。本望だったろうな………まさかお前、悲しいかどうか聞きに来たんじゃないだろうな」
「…イングリットから聞きました…フラルダリウス家はもうフェリクスだけだと」
「ちっ…余計な事を…」
「みんな心配していました。覚悟は決まっていても肉親の死はとても辛い事です。戦争なら尚更、その死は変えられたのではないかと後悔することも多いはずです」
「…後悔…か。 この気持ちが後悔なら、何に後悔しているのかさっぱりわからん。少しは親孝行でもした方が良かったと言うのか」
「フェリクス…自分が悲しいと思った時にすぐに悲しい事を受け入れるのは悪い事では無いんですよ」
「………」
「ここにはあなたを心配している人が沢山います。だから、ひとりで抱えたりしないでください。…差し出がましいですが、私も、何か手伝える事があるかも知れません。遠慮せずに、みんなお互い助け合って行きましょう」
「………」
「…それでは、私はこれで…」
「ヒカリ……、………少しだけ、そばにいくれないか」
「…はい。喜んで!」