バテン・カイトス
□ふたり
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『そのお婆さん、魔女だったりして・・・』
「さぁな。でも俺が持ってる時は確かに朱い石だったんだが・・・」
ヒカリに渡してから、ヒューズがペンダントに触れても色は透き通る青のままだった。
『で、でも・・・・・・わざわざその・・・き、キスとかしなくても・・・・・・』
バツが悪そうにヒューズをチラリと見るヒカリに再び顔を近づけるヒューズ。
「俺がそうしたかっただけだ。別に異論はないだろ。」
『はい。ずっと好きでしたから。ヒューズの事。』
初めて聞くヒカリの言葉に、面食らって顔を真っ赤にして離れるヒューズ。
『ちょっと!どうしたの?』
「べ、別に何でもない!!置いていくぞヒカリ!!」
こうしてやっと月騙しの森を抜け、ヌンキに戻ってきた2人。
この後しっかりとヒューズは仕事モードで、ヒカリもアヌエヌエへと出発したのだった。
終わり