その他詰め合わせ
□三人
2ページ/2ページ
「それなら言ってくれれば良かったのに…。」
話を聞けば
女子生徒の名前はひかり。
ナナリーが広場で道が分からなくなっていたところを助けてくれたらしく、その際に話した物語の本を探しに校内図書館まできていたのだ。
「そうか…。妹がお世話になったようで…。てっきり待ち伏せされていたのと驚いてしまったよ…」
「私も先生が来たのかと思ってびっくり。今校内でルルーシュさんを探してるから、出るにでれなくて…」
その言葉にルルーシュは苦笑いするしかなかった。
気が抜けたせいか、ある音が鳴った。
「まぁ…」
ナナリーが照れたように笑う。
「三人でお腹の虫が同時に鳴りましたね。」
「そういえば、今はお昼なんだよな…でも、出ようにも…厳しいな」
ぎゅるると鳴るお腹に半ば顔を赤らめつつも悩むルルーシュ
「それなら、私が持ってます。…図書館で飲食禁止ですけど…非常事態ってことで…」
ひかりは立ち上がると、本棚の近くにおいてあった自分の荷物を取りに行く。
戻ってくるなり鞄からランチボックスを取り出してふたを開けた。
「今日はちょっと寝坊したからサンドイッチですけど…ちょうど良かったですね。具はたまごとハムとフルーツですけど、まずナナリーちゃんはどれにしますか??」
そのやりとりにナナリーが笑っている姿をみてルルーシュはとても和んだ。
「ナナリーよかったな。新しく友達が増えて。」
「はい。お兄様もですよ?ふふふ。」
「俺も??」
「と、友達ですか??…嬉しい。」
ナナリーの言葉に微笑むひかり。
三人で囲んだお昼はいつもより各段においしく感じたのはこの場にいる誰もが思った。
終わり