海賊の部屋

□ハッピーバレンタイン!
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背中に想いを隠して聞くヘタレな俺。

「マルコは甘いの好きか?」

「は?」

そう言って、マルコは不思議そうな表情で俺を見た。

「いや…だから、甘いの。好き?」

「嫌いではないが、凄く好きでもねェ。普通だよい」

それがどうした?ってマルコが言うから

「…聞いただけ…」

それだけ呟くと、マルコは俺の頭に手を置いて

「大丈夫か?」

って心配してくれた。
ヤバイ、素直に嬉しい。
…やっぱりちゃんとしよう。

「えーっと……今日さ、バレンタイン…じゃん?だから…っ!」

バッ!と背中に隠していた物をマルコに押し付ける。

マルコは暫く黙ってて、ゆっくりとした動作でソレを受け取ると

「…ありがとうな、エース」

優しい手つきで俺の頭を撫でた。
そっと顔を上げると、少し照れたように微笑んでるマルコが居て、たまらずに抱き着く。

「おっ…どうしたァ?」

「…マルコ大好きだぁ…」

「…おぉ。俺も大好きだよい」

そう言って二人で笑いあうと、静かにキスした。




【バレンタインなので、キスを一つ】


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