我が子の爆裂旅日記←
□ホムンクルス夫婦!
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しばらくしてから箱を縦に割るように開けると、そこには卵型の物体があった。箱は、どうやら型取り用だったらしい。
「後はそれを人肌で3日温めるだけだって。」
「どうなるんだろう?」
―3日後―
「うわっ!」
突如として聞こえたさとの叫び声。慌ててりょうちゃんが彼女の元に駆け寄った。
「卵温めてたら急に割れてさ…こんなのが…」
彼女の手のひらには、5センチ程度の"ヒト"が2人。姿はさととりょうちゃん、両者と全く同じ。
「成功…したみたいだね。」
「と、とりあえずどうしようか?」
手のひらのクローン2人は、周りを見回したり、クローン元の2人の顔を見つめたりしていた。
「服…そう言えばさとの着せ替え人形の服、使えるかな?多分サイズ合うかも。」
どうやら着せ替え人形の服をクローンの服代わりにするらしい。
「やってみる。」
彼女は押し入れから着せ替え人形が入った箱を出す。