我が子の爆裂旅日記←

□Love Panic
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「ふあっ
彼女は目覚めた。外は綺麗な朝日が差し込み、キラキラとさとの部屋を輝かせる。
2月14日。バレンタインデー当日である。


「やっべー、チョコまだ作りかけだー今から間に合うかな…あ、朝食。」
慌てる彼女は、勢いよくドアを開ける。

寝ぼけ眼の為か、こぼれた液体にはまだ気付いていない。


「おはよー
誰かに呼ばれたさとが振り返ると、そこにはりょうちゃんが。
バレンタインデーだと聞いて、修業先のダーマから一時的に帰って来たばかりである。

「あ、りょうちゃんおはよ…」


ギュッ


いきなり彼がさとに抱き着く。

「ひゃん
あまりに突然の事に慌てるさと。
よく見ると、りょうちゃんの顔がほんのり赤い。目もとろんとしている。

(え、これって…)
彼女は少し察したが、りょうちゃんのさらに強い抱擁にそれは崩れ落ちる。

「離…して
「さと、あったかい久々にさととこうしていられるなんて…」
「う…ん…/////」
少しずつ彼女の顔が紅潮する。
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