我が子の爆裂旅日記←

□二人の守護天使
2ページ/8ページ

そこには彼女と同じく、メタルキングに一閃突きをしているのが一人。
もしかして、と思い、彼女はある人の名前を言った。

「…おばちか?」
「何…あー!」
彼はさとに気付いたのか、思わず大声を張り上げる。

彼こそが、さとと同じ"元"守護天使、おばちかだ。
「…いたんだ。気付かなかった。」
「そっちこそ、大声張り上げながらお疲れ様。」
「う…

彼女はかなり声が大きい。彼は大声で既に彼女の存在には気付いていた模様。

「うち、もうくたくただから、リッカの宿屋に帰るけど、そっちは?」
「俺も今帰るとこ。」
「じゃあ一緒に帰ろうか♪」
「…何でそうなるの
「言い訳なし!リレミト!」
「…リレミト。」
一気にハイテンションのさとは、先程より大きな声でリレミトを唱え、洞窟を脱出した。
反して、飽き飽きした表情でリレミトを唱えるおばちか。

彼は、追い掛けられると余計逃げ出す、生粋のシャイボーイだった。
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ