裏NOVEL

□After Dance☆
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素直で可愛い行動に、ジェームズは少し反省した。

半分眠りに落ちかけたセブルスに問掛ける。

「僕の事、待っててくれたんだ?」

肯定に近い問い方は、セブルスを少し不機嫌にした。
落ちないように首に回された腕に、一層力が入り、ジェームズの耳に口唇を近付ける。

見なくても分かる。
きっと眉間に皺が刻まれている事だろう。

「お前、踊ろうって…誘った」

片言しか言わないのは、口唇を噛み締めているからだろうか?
ジェームズはセブルスの髪にキスを落とし、顔を上げさせた。

「僕とダンスしたかったんだね。ごめん、セブルス」

優しく甘く心を込めて囁く。セブルスの怒りを静める呪文になる様に。

「来ないから…」

「うん?」

渇れた声で抗議してくるのに大人しく耳を貸す。

「お前が来たら…一緒に…」

そこまで言って、自分が恥ずかしい言葉を言っている…と、顔を赤らめて押し黙ってしまった。

「続きを言って?セブルス。そうしたら、良いことあるかもよ?」

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