novel U
□act.5
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ちゃんと質問に答えたよ!っと、自信たっぷりなその瞳は真っ直ぐ。日頃から愛らしい表情は──開放的になった分更に幼さをましていた。
「ぼく…いいこ?」
「…嗚呼、よく出来たな。リーマスはえらいな」
「ふふっ」
雰囲気的につい子供あつかいしてしまう自分がおかしい。
にっこり笑うリーマスに正解だと頭を撫でて褒めてやると、満面の笑みを返してくれた。
……めちゃくちゃ可愛いんですが!?
俺は内心と葛藤しながらジェームズの方へ視線をやる…。
動いたせいでズレた眼鏡を直すジェームズを見て、リーマスがぴくりと身じろぎしたのを感じたからだ。
──もしかしたら…
「眼鏡──」
「ん?」
「眼鏡外してみ…」
俺の言葉に首を傾げながらジェームズは顔から眼鏡を抜き取る。するとリーマスが瞬きをして驚いた。
「うわぁ……」
その見開く瞳に俺の笑いが漏れる。
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