novel U
□act.4
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ははっ…っと苦笑いで先を続けていくジェームズ。
「なら歳は?」
「……っ」
くっと頬を俺の胸に押し付けると、リーマスは力一杯ぷいっと顔を隠してしまう。
「ぷっ──…おい、リーマス。歳、いくつか解るか?」
「…わかんない」
ジェームズは警戒しても俺を介してなら受け答えするらしい。
顔を上げて答えてくれた。……なんだか得意な気になるのは何故だろう。
内心喜ぶ俺に対して
「──…なぜ、僕はこんなに嫌われているのだろうね?パッドフットよ」
しごく真面目な表情で首を傾げジェームズは俺にまで問う。
「日頃の行いが悪いからじゃねぇの?」
だから、にたりと笑って揶揄ってやると…些か不満気な表情のジェームズは、再びリーマスを覗き込んだ。
「ぅ…やっ!」
びくっと肩を震わせ再び俺に身を寄せる。
とその時…ポン、と音がする様な勢いでリーマスの頭に異変がおきた。
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