novel U
□act.2
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シリウスと…の所に力を込めて小瓶を差し出し、ジェームズは何か期待の込もった眼差しでリーマスを見つめる。そして直も説明を求める相手にごく簡単に一言、脱狼薬に近いものが完成したのさと言い切った。
「ホントに?」
今だ研究の進んでない話だから胡論気に聞こえたのかもしれない。
「まぁホントの処は脱狼薬と云うより、気を鎮めて傷の痛みを軽くする程度の効能があるだけなんだけどね」
学生の身ではなかなか手に出来ない薬草も多々あり未知の部分が多い為流石のジェームズらにも完成は程遠かった。
「まさかまた魔法薬学の保管室から薬草くすねてきたんじないだろうね?」
それなら飲む気はさらさらないよと言いた気な雰囲気でリーマスは訝かしむ。
「平気だよ。今回は強力な助っ人セブがいるからね」
いやに浮かれていると思えばそう云う事か…と苦笑いが上がる。
リーマスは友達であるセブルスも協力していると聞きほんの少し気を弛めた。
薬草学や魔法薬学に関してはセブルスが一番信頼出来る。
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