novel T‐α

□paradise
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それが今回は僕もお呼ばれしてしまった。

二人の後をついてシリウス達に追い付くと、途中で加わったのか…かなりの数の女の子達が集まっていて、中庭で臨時の写真会がスタートしたのだった──。





☆☆☆☆☆


「あぁ〜面倒くせっ…ったく、ジェームズは愛想が良すぎなんだよ」

写真会が終わってしばらく引き留められた後、僕らは一足先に部屋に帰ってきた。
ベッドに飛込んだシリウスは開口一番愚痴をたれている。

「仕方がないよ。僕らもそろそろ卒業だし、みんな思い出が欲しいんだよ」

女どもも煩いんだ!と眉間に皺を寄せるシリウスに、代わりにと云う訳じゃないけれど…僕は弁解をしてやった。

ホント早い7年間だった。
後数ヶ月でここを去るなんて実感はなくって、いつも通りまた休み明けに戻ってくるよう気がして…不思議な感じだ。

入学当初はこんなに素晴らしい学生生活を送れるなんて夢にも思わなかった。
素敵な親友や恋人も出来て笑い続ける楽しい毎日。
悪戯をして怒られても、罰則すら楽しんでしまう彼らに引きずられ、僕も毎日笑顔を絶やすことはなかった。

このホグワーツは正に僕にとって楽園……。



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