novel U

□act.19+α
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「ヤツにリーマスの秘密がバレた!」

 寮に戻るなり怒鳴りながら部屋の扉を閉める。
 繋いだリーマスの手を名残惜し気に離し、どかりと俺はベッドに座り込んだ。

 兎に角腹立たしい。

「おかえり〜リーマス」

「じぇーむず…ただいまぁ」

 こんな光景は珍しくない。ジェームズはリーマスにだけ声を掛け、鼻唄混じりで箒磨きに専念している。

 それから暫く間を置いて「…で?」と続きを促してきた。

 ──嫌になるくらい俺の扱いが上手いヤツだと思う…。

 いくらか落ち着いた俺は、声を落として状況を説明する。相手は終始笑顔だ。

「で…どうする?一応口止はしたが…」

「別にいいんじゃない?セブも関係者だし…」



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