novel U

□act.9
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 今のリーマスは外の世界(ホグワーツに関して特に)はもの珍しさがたっぷりである事を忘れていた。

 この事態──リーマス精神幼児化──がバレない様にリーマスには十分言い聞かせ、俺の傍を離れないと云う約束で外に出ることを承諾した。
 好きにしていいと言った手前今は出るなとは到底言えないのだ。
 それに食事はどうにかなっても授業は出なきゃ仕方がない。まさか元に戻るまでサボらせる訳にもいかないのだから…。

「いくぞ?」

「うん!」

 耳と尻尾が出ないかと小さな不安を抱きつつ、大きな期待を持ったリーマスはひょこりと部屋を出る。

 そして俺は……談話室を抜けるだけで質問の嵐にあうのだった。気を引きたいのか不思議に思えば直ぐに口にする。

「ねぇなんでえがとびらなの?」

「隠し扉だからだ」

「へーなんでかくすの?」

「他の寮生に見付からないようにしてるのさ」


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