novel U

□act.2
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 授業を休んでいた間の遅れを取り戻す為、リーマスはひとり部屋で羊皮紙に向かっていた。今だ難関のレポートが残っており、羽ペンは進まない。
 頼みの綱の親友達は姿を見せないし…リーマスはなかば嫌気をさしていた。

「教えて貰おうと思ったのに…何処にいったのさ」

 むすっとした顔でチョコを一口かじる。用事の無いときには勉強の邪魔をしてくるシリウス。肝心な今この時に傍に居ないのに勝手ながら怒ってしまう。

 さてどうしたものか…とぼんやりしていると、階段を昇る足音を耳にした。

 カチャリと軽い音を立て扉が開く。反対に威勢良く部屋へ飛込んだのはジェームズだった。

「リーマス〜ちょっと実験に付き合ってくれないかな?」

「え〜またぁ?もう今度はセブルスで試しなよ」

 今しがたまでの苛立ちが声に乗り、数々の成功を知っていてまた失敗も目前にしてきたリーマスは、振り返りざま綺麗な眉をハの字にして唸った。

「僕で試すのはよしてよι」

 じっと睨みつける様にジェームズを見やる。

「まぁまぁ。今回のこれは君の為に…とシリウスと二人で作ったんだよ」


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