屍界に咲いた黒い花

□来たる刺客
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「石田ァ!
 一緒に昼飯食おうぜ」

──大虚戦から一夜明け、両腕包帯巻きの滅却師、石田雨竜に、一護がそう声を掛けた為、黒崎一護、石田雨竜、小島水色、浅野啓吾は、重苦しい無言の、微塵も楽しくない昼食を摂っていた
そして、耐えかねた啓吾は(一護からの威しもあるが)何とかして盛り上げ様とした調度その時
バァンと音を立てて屋上の戸が開き、先日転校してきた朝霧祈騎が姿を現した

「朝霧さぁん!
 ようこそむさ苦しい男の園へ!!」

重苦しい雰囲気の屋上に登場した祈騎に、啓吾は歓喜の声を上げる

「相変らず元気イイねー浅野クン
 お昼、あたしも御一緒してもいい?」
「どーぞどーぞ!
 ってか下の名前で呼んで下さいっっ」
「オッケー啓吾くん。あたしも下の名前でいいよ
 ──さてさて所で一護くん、そんなにあたしを睨んでどうしたのかな?」
「…あんた、何で加勢しなかったんだよ」
「愚問だねぇ。疲れんの嫌だからに決まってんじゃな「俺たちゃ死ぬトコだったっつーの!!」
「ちょっっ一護おまっっっっ
 何祈騎さん独り占めに…!!」
「うっせー啓吾黙ってろ!!」
「うっわー一護くん、友達に向かってなんて事を!
 ってかね、昨日のいざこざは君等が原因でしょーが。あたしが出る幕じゃないって
 まったく我儘ボーヤは困っちゃうなー。石田くんは文句一つ言わないのに! 石田くんは偉いねー」
「そいつと比べんなァァァァ!!」

──こうして騒がしく過ぎていく昼休み
そんな彼等の姿を遠くから見つめる姿が一つあった
そんな事実を知らないまま、彼等は残りの一日を過ごす

ただ一人、彼女を除いて
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