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『………アタシの事…信じてくれるんですか?』

「おう!当たり前じゃねぇか!」ルフィ


『も、もし騙してたら?』

「何!?騙してんのか!?」ルフィ


『あ、いや!違いますけど!』

「ならいーじゃねぇか!」ルフィ



『だけどアタシは…
この船に乗ることは…』

「いや!乗せる!」ルフィ


『いやでも、それは』


「ごちゃごちゃうるせぇな!
俺が仲間にしてぇんだ!!文句ゆーな!」ルフィ

『!!』



なんでルフィは、こんなに暖かいんだろう。
冷たく絶望的だったのにぽかぽかして不安もどっか飛んでいきそうな…

そんな気持ちにさせてくれる。

仲間って言葉を言ってくれてるだけなのに…
シェルビアじゃないアタシという人間を見てくれてるだけなのに…

どうして、
何でこんな事になってしまったんだろう。

今すぐローに会いたい。

話したい。

生きて帰ってきたって早く言いたい。


寂しい…



<ポロポロ>

「!!」ルフィ

「おい、どっか痛ぇのか!?」チョ



『<ブンブン>


う、………うぁぁぁぁぁぁぁあんんっ!!!』

「!?
どうしたんだよ!急に!」ウソップ

『うぁぁぁぁぁぁぁん!!ひっ、ふぇっ、うぁぁぁ』


「………、」ナミ

「………」ルフィ




涙が止まらないっ
寂しい、恐い…



『たすけて、』



ロー………




<ギュッ>

『!!?』

「「「「「!!」」」」」全

え、

!?


「泣くなよ!!」ルフィ

『ぐずっ、

!』




あったかい。
アタシちゃんと生きてる…





<ギュッ>

「!?」ルフィ


『ル…フィ…さん、アタシ…は…』


「ん?」ルフィ


『……この世界に残ったことが正解、だったのか……解らない。

彼に会いたくてまた会えるかもって期待して……帰って…きたけど…

忘れてた訳じゃ…無いけど………
アタシは…、この世界ではシェルビアでしかない。
アタシはアタシでいられない、』



髪の色が変わっても、色気がなくてもアタシはシェルビアからは逃げられない…


一生この中で生きてかなきゃいけない…

ローは、勿論ハートの皆もアタシをちゃんと見てくれてるだからこそ、このまま残って会いたいって思った。
大切な存在になれた。




でも、少し外に出ればアタシはシェルビアになってしまう。


アタシという人間が居ないみたいに、消えたみたいに。

そう、存在してないみたいに。


「「「「「…………」」」」」全


『アタシが弱いせいでこんなことになったのに…こんなアタシが帰って来たって…また…彼らを、彼を悲しませる。だから帰っておけば良かった……、こんなに悲しくて辛いなら…
この世界から…居なくなればっ、良かった…』

「バカかおめぇ!!


なーにいってんだ!!
お前はソイツを選んだんだろ?
じゃあソイツに会うまで諦めんじゃねぇよ!

お前は一人じゃねぇぞ!


こうやって俺等と出会えたじゃねぇか。
ししし。」ルフィ


『!!』


「お前はお前だろ!お前等の言う別の奴の事は俺は良くわかんねぇけど…

またさっきの奴が次現れても俺はぜってぇ負けねぇからな!<ニカッ>」ルフィ



『!!?

…………、


……ハハッアハハハハっ!
そうですね!絶対負けないですよね!』

「!?、

ようやく笑ったな!」ルフィ


絶対負けねぇか。




『ありがとう。<ニコッ>
ホントにアタシ、ルフィさんに出会えて良かった。』

「おう!俺もだぞ!」ルフィ








「おいおい、この流れは仲間確定じゃねぇかよ!」ウソップ

「ま、そんな気はしてたけどね。
はぁー
アタシも言い過ぎたわ。
どうせこんな海のど真ん中に放り出す訳にもいかないし何にしても次の島に着くまでは乗せるんでしょ?
その島でこの子をどうするかまた皆で決めるわ。仲間って言うにはまだ早いけど…
それまでは安心して乗ってなさい。」ナミ

『え、!!
いいんですか?』

「アンタには助けられたお礼まだ言って無かったわね。」ナミ

『いえ!とんでもない!覚えて無いですし!
それに乗せていただいて…ご迷惑では…』



「何?泳いで行けるならいーわよ?」ナミ

『いえ、』


「それと1日5万ベリーね!」ナミ

『んなぁ!?』

たかっ!!え、家賃的なやつですか、

「金とんのかよ!!」ウソップ


「当たり前よ!あんた文無しみたいだから貸しにしとくけど!」ナミ

『あざーっす。たすかりまーす。』

「いや誰だよ!」ウソップ

流石ですウソップの旦那。


「アタシはナミ!
この船の航海士よ。そんで、この鼻の長いのが…」ナミ

「キャプテーーンウソップ!狙撃手だ。俺の事はキャプテンと呼ぶように!」ウソップ

「俺チョッパー!宜しくな!」チョ

『よろしくです!』


「あとはあの金髪がサンジくん。」ナミ

「どうぞ、宜しく!」サンジ

「それとロビンに、ゾロよ。」ナミ


『あ、はい。
ご迷惑お掛けしますがよろしくお願いします。』



良かったよ、なんとか海に投げ出されず済みそうだし。


なんかどっと疲れたな。
体が重たいし






「アンタ急に泣くからビックリしたわ!」ナミ

『すいません!やかましくて、』

「いいわよ。
アンタが何者か執拗に聞いたアタシも悪いもの。無神経だったわ。」ナミ


『いえ!そんな!』


ナミって以外と気にしてくれてるんだ…

友達になれないかなー
この世界に来て女友達カレンさん以外いないからなー
ナミ年絶対近いし!









<チャキッ>

『!?』

え?刀……ってゾロ…!?

何?


「お前の事、俺は認めねぇ。せいぜいボロが出ねぇよう気を付けるんだな。」ゾロ

<キンッ>

『!?
あ、……』

「おい、糞マリモ。てめぇレディに何てこと言ってやがんだコラ。」サンジ

「あ?能天気なてめぇとはちげぇよこのエロコック。」ゾロ

「んだと、もう一度言ってみろこのヤロウ!」サンジ

「やんのかコラ!」ゾロ



喧嘩しちゃったよ。
え、これアタシのせいなの!?


なんかでも一番好きだったゾロに警戒されるとかめっちゃ泣きそ。

しょーがないか…
でもお別れまでには仲良くなりたいなー







まぁでもとにかく、次の島まで退屈しなくて済みそうかな?

その前に喧嘩…





(喧嘩辞めんか!!)
<ゴンっゴンっ>
((うわ!やっぱナミが最強かなーははっ))



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