BLUE*CAFE

□39
3ページ/4ページ

『……………………………………………』


あーうん。

お約束展開で申し訳ないけどさ、



道に迷ったぁぁぁぁぁあ!!!

だってエースにしがみつくのに必死だったんだもん!!
回り見て無かった!

そもそも真っ直ぐってどーまっすぐよ!?

どーしよー

てか誰も居ないし。
家は何軒かたってんのに!

ローに連絡する手段がないもんなー





『てかさ薄々気づいた。
アタシ方向音痴だわ!』


間違いないな!

あれ?なんかアタシ足手まといじゃんか。

疲れたから座ろ。

<ぎゅっ>




どうしよう……なんでかとてつもなく

寒い、怖い、寂しい。











助けを求めたら来てくれるかな…



『ロー、お願い助けて…。』







なーんて来るわけないよな。


きっと足手まといなアタシに愛想尽かして船に戻ったんだ。
毎回毎回ホントにバカだアタシ。



今心臓ないから心臓の音が聞こえない。
自分が生きてるのか解らない。




一人だとこんなむなしいもんなのかな…
考えれば考えるほどネガティブになってくー



<ドクン、ドクン>


あれ?なんか心臓の音はするんだけど?


<ドクンドクンドクンドクン>

アタシ心臓ないよね!?

うん、ない。

まさか…………






「てめぇはどうあってもトラブルに巻き込まれるな。才能か?」ロー

『え、…………………………ロー?』

「やっと見つけた。
火拳屋はどこだ。」ロー


『ローだよね?』

「あ?」ロー


<ガバァッ>

「!?」ロー


『ありがとうありがとうありがとう!!探してくれてありがとう!!』

「おい!くっつくな!!
……………どうした。」ロー


『ちょっとだけ、一人が怖かったから、嬉しかっただけ。
ごめん、迷惑なのは解ってるけどもう少しだけ。』

「…………………………。」ロー


どうしたんだ今日は…
男の人に抱きつくなんてしたことないのに、

無性にローが来て安心したというか……


<ヒョイッ>

『うあ!?え、ちょ!ロー!?』


「黙って掴まってろ。
またどっか行かれても困るからな。俺が船まで連れてく、」ロー

『え、大丈夫だし!はずいから下ろして下さい!!』

マジで!!
お姫様抱っことかどこの世界の話だよ!
特にアタシには無縁の世界だから!

恥ずかしいことこの上ないんだけど!?

顔ちかいしっ!

<フイッ>


「お前、火拳屋に何もされなかっただろーな。」ロー

『え?エースに?な、何にもないよ!』

「………………、」ロー

『ロー、あのねさっきは……』

「あ?」ロー


<ムニュウ><カチッ>

「『!?』」


え、あれ?
まてまてまてまて!


何でローの顔がこんな近いのかな?
なんで唇に柔らかい感触がしてるのかな?

あれ?あれれ?

<ちゅう>

『ん!?』

「…ふっ、」ロー

<クイッ>

『んっ、ふぁっ…ちょ、ロ、っはっ!!』

何で、ちょ、ストップストップ!

<チュクっ>

『っ………はっ、』





「(やべえ。)……………りこ。」ロー


『……!?』

え、初めて名前…呼んでくれた…




(ロー、……<カクッ>)

(やっちまった)


nextあとがき
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ