BLUE*CAFE
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『……………………………………………』
あーうん。
お約束展開で申し訳ないけどさ、
道に迷ったぁぁぁぁぁあ!!!
だってエースにしがみつくのに必死だったんだもん!!
回り見て無かった!
そもそも真っ直ぐってどーまっすぐよ!?
どーしよー
てか誰も居ないし。
家は何軒かたってんのに!
ローに連絡する手段がないもんなー
『てかさ薄々気づいた。
アタシ方向音痴だわ!』
間違いないな!
あれ?なんかアタシ足手まといじゃんか。
疲れたから座ろ。
<ぎゅっ>
どうしよう……なんでかとてつもなく
寒い、怖い、寂しい。
助けを求めたら来てくれるかな…
『ロー、お願い助けて…。』
なーんて来るわけないよな。
きっと足手まといなアタシに愛想尽かして船に戻ったんだ。
毎回毎回ホントにバカだアタシ。
今心臓ないから心臓の音が聞こえない。
自分が生きてるのか解らない。
一人だとこんなむなしいもんなのかな…
考えれば考えるほどネガティブになってくー
<ドクン、ドクン>
あれ?なんか心臓の音はするんだけど?
<ドクンドクンドクンドクン>
アタシ心臓ないよね!?
うん、ない。
まさか…………
「てめぇはどうあってもトラブルに巻き込まれるな。才能か?」ロー
『え、…………………………ロー?』
「やっと見つけた。
火拳屋はどこだ。」ロー
『ローだよね?』
「あ?」ロー
<ガバァッ>
「!?」ロー
『ありがとうありがとうありがとう!!探してくれてありがとう!!』
「おい!くっつくな!!
……………どうした。」ロー
『ちょっとだけ、一人が怖かったから、嬉しかっただけ。
ごめん、迷惑なのは解ってるけどもう少しだけ。』
「…………………………。」ロー
どうしたんだ今日は…
男の人に抱きつくなんてしたことないのに、
無性にローが来て安心したというか……
<ヒョイッ>
『うあ!?え、ちょ!ロー!?』
「黙って掴まってろ。
またどっか行かれても困るからな。俺が船まで連れてく、」ロー
『え、大丈夫だし!はずいから下ろして下さい!!』
マジで!!
お姫様抱っことかどこの世界の話だよ!
特にアタシには無縁の世界だから!
恥ずかしいことこの上ないんだけど!?
顔ちかいしっ!
<フイッ>
「お前、火拳屋に何もされなかっただろーな。」ロー
『え?エースに?な、何にもないよ!』
「………………、」ロー
『ロー、あのねさっきは……』
「あ?」ロー
<ムニュウ><カチッ>
「『!?』」
え、あれ?
まてまてまてまて!
何でローの顔がこんな近いのかな?
なんで唇に柔らかい感触がしてるのかな?
あれ?あれれ?
<ちゅう>
『ん!?』
「…ふっ、」ロー
<クイッ>
『んっ、ふぁっ…ちょ、ロ、っはっ!!』
何で、ちょ、ストップストップ!
<チュクっ>
『っ………はっ、』
「(やべえ。)……………りこ。」ロー
『……!?』
え、初めて名前…呼んでくれた…
(ロー、……<カクッ>)
(やっちまった)
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