Say!You!
□てでぃ・べあー
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今日は俺の愛する彼女の誕生日。
彼女も俺と同じ声優。
と言う事もあって中々デートする暇も無かったけど俺は今日、伝えようと思う。
若干、緊張しつつこの日の為に用意した物を持って彼女の家へと急いだ。
―ピンポーンッ…
<はーい。>
玄関のチャイムを鳴らすと中から彼女の声が。
この日の為に用意した物―大きなテディ・ベアーをギュッと抱っこして玄関が開くのを待った。
―ガチャッ…
「どちら様ですか?」
「!?」
玄関から顔を覗かせたのは愛しの彼女のルイでは無く、
櫻井さんだった。
「な、何で居るんですかっ?」
「え〜?だって〜、ルイの誕生日だし?てか、それ可愛いね〜。」
「あ、ありがとうございます。」
「とりあえず入って!」
そして、俺は櫻井さんに何故か招かれ部屋の中へと足を進める。
すると中には信じられないぐらい沢山の人が…。
ちょっと前までは新人で知り合いも居ないぐらいだったのにな。
少し寂しく感じながら俺もその輪に入った。
『大輔っ!!』
俺に気づいたルイは抱きついてきた。
ゆっくり頭を撫でてやると気持ち良さそうに目を細める。
「誕生日おめでとう。」
『ありがとう。』
―チュッ
おでこに軽くキスを落とすと恥ずかしそうに顔を赤らめ俺から離れていってしまった。
それから暫くワイワイと楽しい誕生日会が行われた。
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