Say!You!
□苛めたくなるんです。
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私には、好きな人が居ます。
それは、
「おーっす、ルイ。相変わらず小さいな〜。」
そう言って私の頭をグリグリなで回している先輩の神谷浩史さん。
けど、神谷さんは私のこと絶対に“女の子”として見てくれていない。
アニメのアフレコが終わって今はメインキャスト全員で居酒屋に飲みに着ている。
神谷さんの周りには新人の女の子たち。
『はぁ…。』
思わず溜息を漏らすと同期の達央が隣に移動してきた。
『何?』
「ん〜?また考え込んでるな〜って。」
『タツには何でもお見通しか…。』
「まぁな。何年お前と一緒に居ると思ってんだよ。」
『アハハッ。』
それから達央に愚痴をこぼす様に話しを聞いてもらっていた。
『ホント、こんな女さ、嫌になっちゃうよね…。タツにも迷惑かけちゃって…。』
「バーカ。…って、泣いてんじゃねぇよっ!あ〜、もぉ。」
気がついたら私の頬には涙が伝っている。
達央が袖で涙を拭ってくれるけど、どんどん溢れて行く。
きっとお酒の効果なんだろうと思った。
「ルイ、もう止めたほうが…。」
『うぅしゃいっ!ヒック!』
「ルイ、飲みすぎだ。」
『バカヒサ〜ッ!かえしぇ〜!』
私は気がつくとビールを何杯も飲んでいた。
達央にビールを取り上げられ、ムカついた。
そこで私の記憶は途切れた。
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