Say!You!

□Hair
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『ねぇ、浩史!』

「ん〜…?」



仕事に出るまでのわずかな時間、僕は台本を読んでいると、
昨日から泊まりに来ていた可愛い可愛い彼女のルイがソファーに飛び込んできた。

台本から目を離してルイを見るとルイの手がスッと伸びてきて前髪に触れる。



「どうした?」

『ねぇ、宮地くん見たいにやっていい?』

「え?」

『だーかーら!前髪、ピンで留めていい?』

「い、いいけど...。」



そう言うとルイはパッと明るい顔をしてポーチを取り出した。

中に入っていたのは色とりどりのヘアゴムやヘアピン。

ルイは唸りながら色を選ぶとコームを取り出して僕の前髪を溶かし始める。



『浩史って髪のお手入れしてる〜?』

「あんまり?」

『した方がいいよ?』

「じゃあ、ルイがやってよ。」

『いいよ〜。』



そんな会話をしているうちにルイがテキパキと前髪を留めていった。

最後の仕上げとワックスで髪型も変えていく。

流石、僕の彼女とでも言うべきか…。

渡された手鏡を見るとちょっとだけ若返った気分。



『よし、浩史!そのまま仕事行ってね!』

「お、おぉ…。」

『ヒロC、可愛Eー☆』

「っさい!///」



そして僕は車の鍵を手にとって台本を鞄に入れると玄関に向かった。

その後ろを着いて来るルイとニャンコ先生。

何でこんなに可愛いんだろう…。



『いってらっしゃい、浩史。』

「うん。いってきます。…あ、ルイ。」

『ん?』

「帰ってきたら僕にもルイの髪、弄らせて?」

『いいよ^^』



少しだけ広い視界。

ちょっとだけ恥ずかしい気もするけど…。

さてと、今日も頑張りますか!!



−END−




(うわっ!神谷さん、可愛いっ!!)
(っさい!///小野肉輔!!)
(クソッ…。リア充が!!)







⇒あとがき
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