12/04の日記

23:01

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頬の上で、白が溶けた。ひやりとした感覚に思わず空を仰ぐと、そこにあったのは、

「…雪」

ちらちらと舞うように地へと落ちるそれは、今年恐らく初めてのもの。
喉を通る空気は痛いほどに冷たいが、風もほとんどなく、雪はとても綺麗に映った。
ああ、もうそんな季節か。
今年は夏に寒かったり、秋に暖かかったりと気温で季節を感じることは難しかった。
しかし、雪はさすがに冬にしか降らない。
アキラは今が冬であることを自覚するかのように、雪を見つめていた。
冬といえば、この間ケイスケが何か言っていた気がする。ふとよぎった思い出に視線を落とした。
冬のイベントだとか、そんな話だった。それも、あとほんの少して訪れるというー……

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