amorfrater

□其の弐.部屋に入ったらオタク姉貴。
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…いや、もうひとつ思い当たる節があった。
俺、さっきから、


銀兄のことしか考えてない。

「……っあの馬鹿兄貴が、変なことすっからだ……!!」

誰も居ないのに言い訳を叫ぶと、頭まで布団を被った。
夏がもう直ぐやってくる季節。故に布団が少し暑い。
銀兄のことしか考えていなかったのは事実。でもそれはあいつが変なことをするからで……
変なこと?
顔を寄せただけなんじゃなかっただろうか。

…変だと意識しているのは、俺…?

目まぐるしく回る思考。だが、本能的に布団の暖かさに徐々にかき消されていった。


次に相沢白夜が目を覚ました時には、銀は家に居なかった。
代わりに家に居たのは、金髪の兄貴だった。


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