amorfrater
□其の壱.帰ったらソファにぐうたら兄貴。
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「ただいまー………」
重いバックを玄関にどさりと置き、バックに負けないほど重い足を引きずりリビングへと向かった。
今日も疲れた……
校則通りきっちりと結んだネクタイを緩め、ブレザーとボタンを外す。
優等生ぶるのも、イメージを保つのも大変だ。無意識に溜め息が洩れる。
早くソファにでもベッドにでも横になりたい。そう切実に心中で願いながらリビングの扉を開けた。
……ああ、
やっぱりこの光景なのか。
扉を開けた相沢白夜の目に飛び込んできたのは、大きなソファを独り占めする、寝転がった馬鹿兄貴だった。
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