amorfrater

□其の参.居間に行ったらホスト兄貴。
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腹がすいた。
自然と湧いた本能的な欲によって、白夜は夢の世界から叩き起こされた。
ほぼ自然と目覚まし時計に目をやる。7時。
2時間ちょい、寝てたのか……
洩れた欠伸を噛み締め、滲んだ涙を拭うと、上半身をむくりと起こした。
寝る前が寝る前で騒がしかった事もあって、やけにしんと静まり返っていた。
そんな静寂だけの部屋で、くう、と腹の音が鳴った。
…腹がすいた。
空の胃袋が物寂しい。何でもいいから食うものはないかと白夜はリビングへと向かうことにした。

「あ」

リビングには夕食と、それを頬張る金髪頭がいた。



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