学園BLモノ  その3





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3学期も始まり、俺は今更だけど、進学に悩んでいた


昼休み・・・いつもの屋上の、


俺達だけの居場所




傍にいる、灰原にぽつり、つぶやいた



「灰原〜お前、どこの高校いくか決めたの?」

まぁ普通の、真面目な生徒ならもう、志望高なんて
とっくに決まってる。

「あ、俺か、別にどこでもいいぜ・・高校なんでな」

そっと腕をまわされ軽く頬にキスされた

「お前と一緒なら、どこの高校でもいいって、
言ってんの」


「はぁ・・・お前な・・俺と一緒って、恥ずかしくないの?
それに、俺の学力低すぎて・・・アホの高校しかないぞ。」



外見はヤンキーでも、
灰原は頭は良かった。いや良いってレベルでなく
学内でもトップだった・・・

目指せば、一番上の学校も進学できる・・ハズだ。

「構わねぇ・・・って。離れるくらいなら死んだほうがマシだ」


回した腕に少し、力が篭る

「よくそんな、歯も浮く台詞いえんな・・・灰原」




「うん・・俺は心からそう思ってるけど・・お前は
どうなんだよ、番空・・」


「えっ・・俺か?・・・おれは・・・」

言葉に詰まる


俺は、コイツをどう思っているんだろう

考えた事無かった。

途端に自分の気持ちに・・・焦りに気づいた



どうなんだ、俺は、コイツ、灰原を好きなんだろうか?
でも相手は・・どうみても、ガタいのゴツい男だし

付き合うなら、かわいい女の子・・・とか思っていたのに
いつの間にか・・この状態だ

灰原と一緒に居る時間が長い、
一緒にいて、楽しいし、何よりあいつの与える快楽が
俺を満たして・・・いた


でも、逆に言えば、それだけだ




一番気づいてはいけない、最悪の状態に直面する
それは、


ただ俺は流されてコイツ、灰原といるんじゃないか
という事。



俺の頭の中も・・知らず、



傍でいる灰原は、

「俺・・今が幸せすぎて・・・なんつうか
お前と出会って」

灰原の、もう一方の空いた腕は
腰に回され、抱き合う格好になった




「一生分の運、使い果たしたかなぁ・・て思うんだ」





灰原の冷たい唇が・・唇に触れる。

そして舌で唇が開けられ、強引に
中に入る。

深い角度で口から犯される




「んんっ・・やめ・・誰か見られたら」
「誰もいねぇよ・・」



さっきの思考で・・俺は、そんな気分になれなかった
流されて、関係を持ってるとか
思いたく無かった。





途端、ケータイ音が、行為を遮った。




「おい・・・誰からだよ?」
中断に、灰原は・・すこぶる機嫌が悪い


メールだった
親友の高木からだった

「んっ・・なんだ、北中と・・・全面戦争〜だとよ」


隣の中学。なんだかんだで、うちの、西北中学・・とは仲が悪い。


俺も何度かシメた事あるな・・

灰原と出会う前は、高木と、あと三津田と、絡んで
よく北中とケンカしたモンだった・・・





「メールに3時に、南会公園に集合だよと・・・どうする灰原?」

灰原には直接関係ないけど・・戦力には十分だ



「お前、行くつもりか、高木とかがおっぱじめたんだろ?
ほっときゃいいって・・・それに」


釘をさすように、

「あそこの奴らに、ヤバイのいるだろ、バックにヤクザいるしな」


「北中で、葉っぱが流行ってる・・だろ?
提供してんのがソレ」



「でも・・よ、高木と・・三津田だけじゃヤバいしな、
俺は行く」





「俺は・・お前が行くなら、俺も行く、番空・・お前が心配だ」


(お前は喧嘩で暴れる事くらいにしか・・
思ってねえのかも・・しれねぇが・・

高木は・・裏では、ここで、この学校内で・・大麻さばいてんだぜ・・
知ってんのか・・コイツ)









放課後・・・他の生徒は部活やら帰宅やら、で
それぞれに。


俺の足は、もちろん例の公園へ向かっていた。

傍らに、灰原もいる。


「なぁ、お前・・高木と、つきあうのやめろよ」

灰原が急に言い放つ。


「なんだ?脈絡もねぇ・・なんで?
もしかして・・その、嫉妬してんの?」

高木は、中学入学から、3年の今まで
仲のいい親友だ。

半年程前まで、灰原に会うまでは
よく、高木、三津田とつるんでいた。

灰原は、高木をあんまり良く思ってない
何かあったかは知らねぇけど。


高木は最近は羽振りが良くて・・・
そういえば、飽きたゲームソフトや、
エロDVDとか

よく俺にくれるんだけど。


「モノくれるし、結構イイ奴だぜ」と、擁護してたら

「お前、あいつの金の出所分かってんの?」


「えっどういう事」



「知らねぇのか・・あいつは」








「あ、番空!大変なんだ!!」

駆け足で、三津田が・・・公園入り口にがやってきた

その姿・・額には血が流れてる


「どうしたんだ・・・?三津田・・誰にやられた!!」

「あいつら・・・北中・・と・あと、とんでも・ない奴つれてき・・うぐっ」


「そいつら・・どこにいる?」


三津田は、指で・・奥の方を告げると・・
そのまましゃがみこんだ。


「早く・・先に・・高木の元に行ってくれ」


俺と、灰原は

一旦、三津田と、離れ、

公園の奥へ・・進んだ。



「何があったってんだ?これは・・ヤバイぞ?」

「ふん、この先に面白いモンがあるんだよ!」



「イヤな予感がする・・・気をつけろ」






先に広がる光景に俺は唖然とした・・・

俺のツレ・・が・・数十人・・うずくまっていた


そして、真ん中に


高木と・・・5人くらいが・・北中の奴と・・あと1人見たことないヤツ

黒いフードを深めに被り、表情が見えない





高木が嗚咽をもらす
「うう・・あっ・・助けて・・命だけは」

「お前が、金もってこねーからだろ?
無かったら・・処理していいって上からの命令で。
まぁつまんねえな・・今からでも持ってくるか?
50マン」



「なんで値段あがってんの?20万だろ?」


「俺の交渉代が30万って所なんでな・・」





意味の分からない会話・・ただの中坊の会話じゃねぇって事・・

位しか・・・


「ただ暴れるだけの、ケンカごっこじゃねーみたいだな・・高木」
灰原は・・何か知ってるみたいだ




「ん、また雑魚きたの〜めんどくせぇな・・」

フードの奴がこっちに視線を配る

ぞくり・・とした

こいつ・・只者じゃない・・?気配がそう感じた。






「はっ・・・あっぐ・・・助けてくれっ・・番空っ!!」




「高木!!・・今すぐ・・そいつやっつけてやるよ・・!!」



「馬鹿っ・・待てっ・・番空っーー!!」










・・・・・・・・・









右ストレートに・・合わせて、アッパーが放たれた・・


カウンター




脳にまで届くダメージで・・俺は・・膝をついた



「はぁっ・・ぐっ」



灰原が俺に駆け寄る・・
「おいっ・・しっかりしろっ・・番空っ!!」





「もう茶番はいいよ。君〜お金持ってる?早く出してよ、俺も忙しいからさ」
フードの男が灰原に問う。



「なんでテメーに俺が小遣いやんなきゃ、ならねーんだ?」


「えっ、お前ら・・仲間だろ?高木の・・違うの?」



「ぐっ・・灰原っ・・金持ってんだろ・・早く渡してくれ」


高木が・・絶え絶えに灰原に促した



「ああ?俺は高木と、何もカンケーねぇよ。高木の借金かしらねーが
なんで俺が肩代わりすんだよ・・・」
灰原が、高木を睨む

「これには・・事情が・・」
高木が口ごもる・・




フードの男がこの分からない状況を・・・紐解く
「あのね・・高木君がね〜 北中の大麻をね・・・ピンハネして
北西中にも、広めてるんだけど、その売り上げ、20万
持ってこないから、俺がこうして来てるの、北中からのピンハネ料金も・・含んでるよ」



「噂じゃ・・聞いてたけどな、クソだな・・高木
売り上げで、女に貢いだりして支払い滞るって・・とこか
北中とのケンカも、テメーのピンハネが原因かよ」



「払ってくれないと困るんだけど・・俺、誰に催促すればいいの」


「俺は、高木とは関係ない・・こいつ、番空もだ、テメーらで勝手に
殺し合いでもなんでもしろよ」



灰原は俺の手を掴んで、引っ張っていく・・・・




「ま、、待てよ・・灰原・・高木は・・どうするんだよ」

「放っておけ、余計な事に・・首つっこむんじゃねぇ・・大変な事になるぞ」






もう・・・視界から消えそうな・・・高木とフードの男・・
あの男は強い・・それだけは分かる・・そして尋常でなく



「うわぁあああああああ」


高木の悲鳴の声・・・





俺は居てもいられない・・自分の力が無くても・・


「離せ灰原っ!!・・・高木の所へ・・行くっ!!」

手を振り放そうとした、が、手首が離れない




強い力で




「やめろ、お前、高木と関係ねぇだろ?葉っぱやってんだぞ?」


「それでも・・アイツとは・・ダチだから・・助ける」



「巻き込まれるだけだ・・今なら逃げられる、あいつを
助けるどころか・・お前がケガするだけで無駄だ」



「うるせぇ、逃げ腰かよ!離せよ・・あいつ高木がっ・・大事なんだよ!!」




「俺とどっちが大事なんだよ・・!!」



「?今そんな事どうでもいいだろ?」

「どうでも良くねぇ・・・どっちだよ」



灰原の眼光が鋭くなる





・・・高木は中学1年からの親友で・・・
灰原は最近だ。まだ半年しか知らない





目の前・・で仲間が・・やられるのが・・見ていられなかった
たぶんヒーロだったら・・この場を一掃するに違いない。
まだそんな夢みたいな気持ちだった。

俺が行けばなんとかなる・・いつものケンカ場なら。

相手は5人くらい・・フード以外は多分ザコだ。






「離せよ!!灰原っつ・・・灰原っ・・お前も大事だけど・・
高木はずっと前からの・・ダチでもっと・・大事なんだよ!!」


灰原が・・凍りついた・・そんな気がした


硬直した・・その手が・・・力なく、離れた。







俺は振り返る事なく、まっすぐに、高木の元へ向かった




何か背中で・・灰原が叫んでいたが・・もう聞こえなかった















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まぁ・・これ続くのwサーセン
自己満足でしてね・・すいません、こんなSS
読んで下さってる方に、大変感謝したします〜
だから描いて、書いていけるワケですが・・・

これ・・漫画に・・とか前に言ってたっけ?
あわわ、長いわ〜ww

誰か・・・妄想で漫画が具現化する道具か機械作ってw
(なんか3Dのそれっぽいツールは、世にあるらしいけど、未知数)

今回エロ無かった!あれれ、次回に2倍増しになるです^^


本来、私は・・絵描きなので、
SS、文章系は・・
ハッキリ言って、未熟ですんで、そのへんお許しください。
具体的に言うと・・・誤字脱字・・

漂う雰囲気から・・仕方ないw
ハッ・・これが、中二病かww

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