aph novel
□戦場の罠
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北アメリカ東部
風が強く、今の所空は晴れている。
そのせいで砂ぼこりがすごく、目に入って痛い。
なるべく目を細めながら前へ進んだ。
軍からはぐれてから、約三時間。
やっと安全そうな森を見付けたので、しばらくそこで体を休める事にした。
恥ずかしい事ながら、イギリス軍を見付けたので追い掛けていたらいつの間にか迷子になっていたのだ。
「ハァ、ついてないんだぞ」
大木の下にドカッと腰をおろし、水筒に手を伸ばす。
中には水が入っており、戦場にかかせないもののひとつだ。
水は少しぬるいが、喉が渇いていたので気にはならなかった。
一息つき、空を見上げる。
これからどうしようか。
味方をどう見つけよう?
狼煙をあげたいが、イギリス軍にもばれてしまう可能性もあるので極力したくない。
鷲が木々の間から見える空を通り過ぎる。