aph novel

□放課後
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あの不良達をぼこってからは、学園の生徒達は、ロシアに関わらないようにしていた。

『う〜ん…ちょっと寂しいかなぁ?でも前とたいしてかわらないか、』

花壇のある庭に向かいながら、ロシアはそんな事を考えていた。

ロシアは、生きもの係を担当している。

が、ロシアのクラスには動物はいないので、花壇の世話をしているとゆう訳だ。

『今日の向日葵の様子はどうだろうなぁ〜』

少しうきうきしながら花壇へと向かう。




************


向日葵に水をあげてる時が、何だかとても癒される気がする。

今日の向日葵もとても綺麗に咲いていて、花びらの上にある水滴がキラキラと輝いていた。

「やっぱ向日葵はいいなぁ〜」

「俺もそう思うよ〜」

独り言を言っていたロシアの言葉に、後ろから返答がきた為、ロシアはびくっと肩を揺らす程驚いた。

ばっと後ろを振り返ると、そこにいたのは、確か隣のクラスのイタリア=ヴェネチアーノだった。

「どうしたの?」

呆気にとられているロシアに気付き、イタリアが顔を覗き込んだ。

「ぇと、イタリア君…?」

「イタリアでいーよぉ」

にこにこしながら、イタリアは言う。

「ぅ、うん、イ、イタリア、何でこんなとこに?」

ここはロシアのお気に入りの場所。

つまり学園の生徒はめったに来ない。

「お昼寝してたんだよ〜」

『お昼寝…?』

と、繰り返そうとしたが、ある疑問が頭に浮かび、その言葉を飲み込む。

「イタリア…僕を知ってる?」

「ヴェ?」

『やっぱり知らないみたいだね…』

「じゃあ、えと、僕はロシア、よろしくね」

すっと手をさしのべる。

多分この手を握ってくれないだろう。

多分学園内では、ロシアといったら、関わっちゃいけないと、噂の的だ。

ロシアも何回か聞いた事があった。

しかしロシアの予想は外れた。

 
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