aph novel
□放課後
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あの不良達をぼこってからは、学園の生徒達は、ロシアに関わらないようにしていた。
『う〜ん…ちょっと寂しいかなぁ?でも前とたいしてかわらないか、』
花壇のある庭に向かいながら、ロシアはそんな事を考えていた。
ロシアは、生きもの係を担当している。
が、ロシアのクラスには動物はいないので、花壇の世話をしているとゆう訳だ。
『今日の向日葵の様子はどうだろうなぁ〜』
少しうきうきしながら花壇へと向かう。
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向日葵に水をあげてる時が、何だかとても癒される気がする。
今日の向日葵もとても綺麗に咲いていて、花びらの上にある水滴がキラキラと輝いていた。
「やっぱ向日葵はいいなぁ〜」
「俺もそう思うよ〜」
独り言を言っていたロシアの言葉に、後ろから返答がきた為、ロシアはびくっと肩を揺らす程驚いた。
ばっと後ろを振り返ると、そこにいたのは、確か隣のクラスのイタリア=ヴェネチアーノだった。
「どうしたの?」
呆気にとられているロシアに気付き、イタリアが顔を覗き込んだ。
「ぇと、イタリア君…?」
「イタリアでいーよぉ」
にこにこしながら、イタリアは言う。
「ぅ、うん、イ、イタリア、何でこんなとこに?」
ここはロシアのお気に入りの場所。
つまり学園の生徒はめったに来ない。
「お昼寝してたんだよ〜」
『お昼寝…?』
と、繰り返そうとしたが、ある疑問が頭に浮かび、その言葉を飲み込む。
「イタリア…僕を知ってる?」
「ヴェ?」
『やっぱり知らないみたいだね…』
「じゃあ、えと、僕はロシア、よろしくね」
すっと手をさしのべる。
多分この手を握ってくれないだろう。
多分学園内では、ロシアといったら、関わっちゃいけないと、噂の的だ。
ロシアも何回か聞いた事があった。
しかしロシアの予想は外れた。