aph novel
□君は向日葵
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連合会議の帰り道、なんだかこのまま帰るのもつまらなかったので、イタリア君の国に行ってみた。
『やっぱり暖かいなぁ
少しマフラーや厚着のせいで暑いけど、やっぱり暖かいのは好きだなぁ。』
しばらく公園のベンチに座って、日向ぼっこをしていると、急に背後に寒気がした。
『これって…うん…やっぱり………』
「兄さん」
「ベラルーシ……」
明らかに嫌そうな顔をしながら、声が聞こえた背後を振り返る。
「何でベラルーシが此処に?」
「兄さんが連合会議の後家とは違う方向に行くのが見えたから尾行……心配でついてきたのよ」
『うん、今尾行って言ったね』
ロシアは怪訝そうな顔をし、ベンチから立ち上がる。
「ただ日向ぼっこしてただけだよ…」
「あれ、ロシアだぁ!」
後ろから聞いた事のある声が聞こえた。
「イ、イタリア君!」
「あ、ベラルーシちゃんもいた!」
イタリアはニコニコしながら僕達に近付いて来た。
『あれ、イタリア君って僕の事恐がってなかった…?』
イタリアはそんな事を微塵も感じさせないような笑顔でベラルーシにナンパ…話しを始めていた。
「ねぇベラルーシちゃん、俺の家近くにあるんだけど来ない?美味しいパスタとピッツァもあるしぃ〜」
手をわたわたと動かし、ペラペラと話すイタリアに、珍しくベラルーシは呆然としている。
「ロシアも来るよね!」
いきなり話しを振られたロシアは、軽く驚く。
「あ、えと…うん」
イタリアの誘いを受けた兄を見て、ベラルーシもイタリアの誘いを慌て受けた。
「わぁ〜い!」
嬉しそうに、ヴェヴェと歌うように鳴き?ながら、イタリアは自分の家へと歩き出す。