三國無双

□前永日
3ページ/3ページ



死んだ様な静寂の中では、確かに、こんなにも近い。

もしかしたら、
其れは遠いのかもしれない。
溶かす事が出来るのかもしれない。








其の様な、自分ばかりが温い空想すら最早、無何であると。

耳朶を打つのは色褪せた水の音。


ああ。


其れは同時に、然様為らと?






朝霧の立ちこめる江の如く曖昧ながら、何れ必ず来るのだ。


束の間の静けさ、果てる迄には。






前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ