三國無双

□前永日
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其れは、何時迄も別れの音を為すのだ。

此の人はこんなにも遠くへ行くのだろうかと疑問を浮かべる事は意味を成さず。
寧ろ、此方が知る事ですら無い。





 前永日






遠いのだと思う。
否。

一層此の瞳で追う事が出来ぬのならば、どんなに清々しい事か。
熱を持つ筈である我が身は、きっと眼前の其れを溶かす事も叶わぬ。



何れ来るのだ。音を伴いながら。






其れは、やはり、遠いのか。


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