三國無双

□以音
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夏の夜に面する回廊に、聞き慣れた足音が響く。
歩き方は、各々の為人が強く表れるものであるといわれる。
此の、大股で多少騒がしい音は、確かに。

しかし、何時も何か。
靴の音の他に別のものを含んで居るようにも聞こえて。


「公瑾っ」


考えて居る内に、嵐のような勢いでやって来るので、
結論が出た例は今の処無い。
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