妄想駄文
□★あついです(アスシカ)
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「ひげ、熱いんだけど」
六畳の畳の部屋に寝ていたシカマルは、突如自分に覆いかぶさってきたアスマに不満を持っていた。
「別にいいんじゃね?俺いなくっとも熱いっしょ」
アスマはさほど気にする様子もなく、シカマルの腰の辺りにべたべたとくっついている。
アスマはよくとも、シカマルはたまったもんじゃない。
「ひげ!」
シカマルは思いっきりアスマを突き飛ばした。
と言っても、子供の力だ。さほど飛びはしなかった。
シカマルが、部屋から出ようと戸を開けた途端、
「うわっ!」
アスマに押し倒されてしまった。
戸はアスマの足によって閉められ、またさっきと同じ状態に戻ってしまった。
「こら!ひげ!熱いって言ってんだろ」
すりすりと腰のあたりで和んでいるアスマを、シカマルはむすっとした顔でにらむ。
アスマは気にする様子も見せずに、またすりすりと頬をなすりつける。
「はぁ…何がしたいんだよアンタ」
ふいに、シカマルが問うと
「エッチ」
と、アスマは頬をなすりつけたまま答えた。
シカマルは冗談じゃない、と横においてあった本を読み始めた。
腰の辺りで蠢いている髭を、ぺしぺしと手で叩きながらも視線は本へと向けている。