妄想駄文

□★あついです(アスシカ)
1ページ/17ページ

「ひげ、熱いんだけど」




六畳の畳の部屋に寝ていたシカマルは、突如自分に覆いかぶさってきたアスマに不満を持っていた。


「別にいいんじゃね?俺いなくっとも熱いっしょ」


アスマはさほど気にする様子もなく、シカマルの腰の辺りにべたべたとくっついている。


アスマはよくとも、シカマルはたまったもんじゃない。
「ひげ!」
シカマルは思いっきりアスマを突き飛ばした。
と言っても、子供の力だ。さほど飛びはしなかった。


シカマルが、部屋から出ようと戸を開けた途端、

「うわっ!」

アスマに押し倒されてしまった。
戸はアスマの足によって閉められ、またさっきと同じ状態に戻ってしまった。

「こら!ひげ!熱いって言ってんだろ」

すりすりと腰のあたりで和んでいるアスマを、シカマルはむすっとした顔でにらむ。
アスマは気にする様子も見せずに、またすりすりと頬をなすりつける。



「はぁ…何がしたいんだよアンタ」
ふいに、シカマルが問うと
「エッチ」

と、アスマは頬をなすりつけたまま答えた。
シカマルは冗談じゃない、と横においてあった本を読み始めた。

腰の辺りで蠢いている髭を、ぺしぺしと手で叩きながらも視線は本へと向けている。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ