小説U
□『逢瀬〜after that〜』
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「…夢じゃないって、ちゃんと分からせてあげる…」
だから、覚悟してね…
と、低く、甘く告げられるソレに、ジン…と、頭の奥が痺れる。
【逢瀬〜after that〜】
「…キ…ラ…っ…」
名を呼べば、キシッ…と、椅子の背に体を押し付けられる。
「…じっとして…。あんまり動くと危ないよ…?」
自分の体をまさぐるキラが、首筋に顔を埋めながらそんな事を言う…。
「──────…っ」
机を背にし、自分は椅子に腰掛けたまま…
「…っちょっ…キラっ…まさか…このまま…っ?」
自分の置かれた状態に、今更ながら気付く。
「…ダメ…?たまにはイイでしょ…?…こういうのも…」
素肌に感じる吐息。
温かな唇。時たまヌルリと這わされる熱い舌…
ソレに、総てを持って行かれそうになるが、このまま行けば、本当にこのまま此処で…
「…っキラ…っぁ…噛む…な…っ」
キラを止めようと言葉を発しようとすれば、それを見越した様に耳朶を甘噛みされ、ひくん…と体を強張らせる。
「…アスラン好きでしょ…こうされるの…」
「────…っちが…っぁ…っ」
否定の言葉を吐けば…
「…違わない…。だってほら…もう…」
その言葉と共に、スルリ…と緩く反応を示していた自身をズボン越しに撫でられる。
「…っぁ…っく…っキ…ラ…ッ」
そのまま繰り返し何度も擦られ、ズボン越しだというのに、微かに下着を湿らせる。