捧げ物

□○○の秋
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「秋だね」



「…だから?」

「恭弥冷たい。」

僕が本を読んでる中、恭は後ろから僕に寄り掛かっている。

「重い…」

「恭弥は読書の秋?」

「いつだって本は読むでしょう。」

「まぁね。あー恭弥いい匂い」

恭は僕の髪に顔を埋めた。

「ΣΣちょ!同じシャンプーでしょ??!!嗅ぐな!!!」

「ん?何これ、何の本?ピカソ?」

「そうだよ。ピカソの事がのってるの」

「やっぱ芸術の秋?」

ふーん。と言って恭はまた僕の髪に顔を埋める。

「…くすぐったい」

「気にしないで」

「気になるわ、馬鹿」

「なんで?やっぱ僕のこと気になる?」





「…うぜぇ。」

「ΣΣΣひどい!!しかもなんで無駄に間を置いたの?!」

「静かにできないかな。口もぐよ?」

「もぐの?塞ぐなら大歓迎だけど「あーお腹すいた。なんか買ってきて。できればハンバーグ。」

「えー面倒臭い」

「お腹すいた」

「食欲の秋?」

「ああ、うん、さっきから何それ。そう言うあなたは何の秋?」




「え?僕かい?」

うーん、と考えたようにして僕から手を離すと、目の前に来て僕を優しく倒した。


「な、何」

「僕はね…」

恭はニヤリと笑う

「性欲の秋、かな?」

「…は?ちょ、待ちなよ、」

「恭弥は、何の秋?」





「……は…ハンバーグ?/////」

「いつだってでしょ」



この後恭に好き勝手されたのは

言うまでもない

(そんな秋も、恭弥限定だけどね)









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