長い夢
□標的0
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「ただいま」
そう言っても返事は返ってこない。
誰も居ないのだから当然のことだ。
母親は3年前に死んで、父親はが小さい頃に行方不明、そして朔には兄弟がいない。
今は、母親の遺産で一人暮らしをしている。
宿題をして、ご飯を食べて、お風呂に入り寝る。がおおまかな朔の日常だ。
だが、次の日が休日である今日は違った。
「よしっ、明日は休みだからリボーンを1巻から読むぞ!」
次の日が休日の場合、遅くまで漫画を読むことにしていた。
特に『家庭教師ヒットマンREBORN!』を気に入って何回も読み返していた。
その中でも、並盛中風紀委員長 雲雀恭弥が好きで読む度に騒いでいた。
「あ゛ぁ゛−、ヤバイ。雲雀格好良過ぎる!
10年後とか色気半端ない!!」
そんなことを言いながら朝方まで漫画を読み朝方になってから寝るのがいつもだったが、
今日は体育の授業があり、疲れていた。
そのため、読み始めてすぐ
「もう、無理・・・寝る・・・。」
と寝てしまった。
その時、時計の針が0時ちょうどを指し、『リボーン』が光っていたことに朔は気づいていなかった。