長い夢
□標的2イタリアからやってきたアイツ
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―日本―
「ツナ、パスいったぞ。」
ベチャ
「ぶっ」
ツナは上手くキャッチすることができず、ボールが顔面に当たってしまった。
どだっ
「あいたー。」
その勢いでバランスを崩し、転んでしまう。
「またかよー」
「たのむぜ、ツナ!」
――――――
「お前のせいで負けたんだからなーっ」
一人の男子が叫ぶ。
「…ごっごめん。」
ツナは同じチームの男子達に囲まれていた。
「とゆーことで、おそーじたのめる?オレ達、貴重な放課後は遊びたいから。」
「え゛っ」
男子達はモップをツナに押しつける。
「んじゃ、たのんだぜーっ。」
「ファイトだ、ダメツナ!!」
さっきまでツナを囲んでいた男子達は、ぞろぞろと体育館を去っていく。
「ちょっ、まってよっ」