長い夢
□標的1
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A組の所を見ると京子と花の名前をすぐに見つける事が出来た。
そして、自分の名前もA組の所にあるのを見つけた。
『(ツナ達と同じクラスじゃん。仲良くなれるかな…)』
掲示板から視線を戻すと、二人ともA組だという事を伝えた。
『良かったね、二人とも同じクラスで。因みに俺も同じクラスだからよろしくな。』
「そうだったんだ。よろしく、えーと…。」
朔は二人に名前を教えていない事に気付いた。
『夜那架朔。朔で良いよ。』
「朔君ね、私の事は京子で良いよ。」
「花で良いわよ、朔。」
京子と花と仲良くなれた事を嬉しく思った朔は二コリと笑った。
「「…っ!///」」
『アレ?二人とも顔赤いけど、大丈夫?』
風邪でも引いたのか、などと勘違いしていた。
「なっ、何でもないよ!あっ、ほらそろそろ教室に行かないと!朔君も行こう。」
『あ、うん。(どうしたんだろ…)』
何とか朔を誤魔化した京子達だった。